2017年12月25日

2017年の終わりに…


早いもので2017年も残り1週間となりました。ひさしぶりのブログ更新で失礼いたします。

今年度の展覧会は、当館の濱田庄司作品コレクションを一挙公開した「濱田庄司 意匠の遊び」展に始まり、開館以来初となるガラス工芸を扱った企画展「うつわのガラスが物語ること 舩木倭帆と濱田能生」、そして開催中の「瀧田項一の歩み 作陶七十年のかたち」展と続きました。

展覧会の企画に際しては毎回「益子という土地から見える、近現代の陶芸・工芸の魅力を伝える」ということを大切にしています。(準備の過程では、逆に「やきものを通して益子が見える」ということもあります。)今年度の企画展はジャンルも作風もさまざまな作家に焦点を当てていますが、思いは共通しています。

年末年始は12月25日(月)から2018年1月1日(月)までお休みいたします。
新年は1月2日(火)から開館します。「瀧田項一の歩み」展は1月14日(日)まで。濱田庄司のもとでの修業を終えて会津で独立した頃の貴重な初期作品から、卒寿を迎えた現在の最新作まで、一堂に会した展観です。満たされた白磁、華やかな色絵の世界をお楽しみください。《陶画手控帖》は数日おきに展示替えしていますので、そのときどきによって異なるページの絵柄をご覧になれます。

1月20日(土)からは、伊藤秀人、浦口雅行、川瀬忍、志賀暁吉、深見陶治、福島善三、峯岸勢晃という、個性溢れる実力作家7名による「青の時代 現代日本の青磁」展が始まります。乞うご期待。

なお、益子陶芸美術館では現在、公式Facebook、Twitterにて最新情報をお伝えしています。益子国際工芸交流事業や企画展に関する情報のほか、交流事業スタッフ目線で美術館の日常をアップ。こちらもぜひフォローしてみてください。

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それでは皆さま、どうぞ良いお年をお迎えください。




[YM]

2016年10月15日

【残り1週間です】「英国、セントアイヴスの風」展

ひさしぶりにブログを更新いたします。
益子陶芸美術館では現在、「英国、セントアイヴスの風 -リーチポタリーで学んだ日本人陶芸家」展、また益子国際工芸交流事業で招聘した海外作家の成果を紹介した「技法で振り返る、イギリス陶芸家4人展」を開催中です。企画関連のお知らせは随時、Facebook、Twitter、また当館ウェブサイトの新着情報欄に掲載していますので、ぜひチェックしてみてください。

「英国、セントアイヴスの風」展では、バーナード・リーチを訪ねて実際に渡英した三人の日本人陶芸家に焦点を当てていますが、その舞台であるセントアイヴスについて、少し触れたいと思います。

セントアイヴス(St Ives)は、イングランドの南西端、コーンウォール州にある港町です。ロンドンからセントアイヴスまでは西へ約500km、列車でおよそ6時間かかります。1920年にバーナード・リーチが濱田庄司とともにセントアイヴスに渡り、リーチポタリーを築いたことで有名ですが、セントアイヴスには19世紀以来、多くの芸術家たちが移り住み、芸術家コロニーを形成してきました。特に1920〜30年代にかけて、画家ベン・ニコルソンや彫刻家バーバラ・ヘップワースなど、国際的に活躍したアーティストがセントアイヴスを拠点としていました。ニコルソンと交流のあったピエト・モンドリアンもセントアイヴスを訪れていますし、それ以前には作家のヴァージニア・ウルフが生活していたことでも知られています。セントアイヴスという地は、20世紀の多くの芸術家にとって、インスピレーションの源になってきたといえるかもしれません。

現在は、漁業や観光業を主産業とする、人口約1万人ほどの小さな町ですが、毎年6月頃から始まるヨーロッパのヴァカンスの時期になると、憩いを求める人々で町中がにぎわいます。こちらの写真は、2年前にセントアイヴスで撮影したものです。



展覧会は10月23日(日)まで。皆様のご来館をお待ちしております。

[YM]

2016年4月15日

Facebook、Twitterを始めました。


このたびの熊本県熊本地方を震源とする地震により被災された皆様に、心よりお見舞い申し上げます。


本日、益子陶芸美術館の公式Facebook、Twitterを開始しました。
益子国際工芸交流事業や展覧会情報を随時お知らせしてまいります。
こちらのブログとあわせて、ぜひチェックしてみてください。

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次回展「益子と美濃を結ぶ陶芸家 吉田喜彦」もまもなく、4月17日(日)開幕です。
本日展示作業も無事に終了… 展示室が見事に吉田作品に彩られています。
どうぞご期待ください。

[YM]

2016年4月7日

桜散歩

入学式の季節ですね。
ご入学された方、おめでとうございます。
新しい環境での生活に早く慣れますように。

今年も美術館のまわりで桜がたくさん咲いています。
しかしながら、今日の雨で満開だった桜は散ってしまうでしょうか。
少し残念に思いながら昨日のポカポカ陽気の中撮った写真を。
花の周りには、今が働き時だというようにミツバチがぶんぶんと飛び回っていました。
5月ごろから益子でもサクラの蜂蜜がお店に並ぶそうです。





雨の中でも美術館は今日も開いております。
今日益子に来られる方は、くれぐれも足元お気をつけくださいね。

開催中の企画展「曲線彫文 赤と黒 加守田章二と益子の現代陶芸」は
今月10日までとなります。まだご覧になっていない方は是非お越しください。
そして17日からは次回展示「益子と美濃を結ぶ陶芸家 吉田喜彦」が始まります。

また4月29日〜5月8日の春の陶器市期間中、美術館は休まず開館いたします。
その頃は日中暑いぐらいの日もきっとありますね。


[MT]

2016年1月21日

【2015交流事業】リサ・ハモンド+クライヴ・ボウエン成果展 2月2日(火)〜



2月2日(火)より、当館 第3展示室にて
益子国際工芸交流事業で2015年に招聘したイギリス陶芸家、
リサ・ハモンドとクライヴ・ボウエンの滞在制作の成果を
写真とともに展示いたします。

画像のチラシが刷りあがり、現在町内や関係各所で配布していただいております。
こちらは入場無料ですので、美術館入口から入ってご覧いただければと思います。
今回は会期中サロンにてクライヴ・ボウエンの益子での作品の展示販売もする予定です。

2人が益子の土と釉薬で制作した作品と、
今月23日から始まる企画展「ー曲線彫文 赤と黒ー 加守田章二と益子の現代陶芸」で
益子の作家の作品を見比べていただくのも面白いかもしれません。
(企画展は入場料が必要です。)

展示内容をまとめたパンフレットも無料配布予定ですので、お楽しみに。


[詳細]
平成27年度 文化庁 文化芸術による地域活性化・国際発信推進事業

益子国際工芸交流事業2015アーティスト・イン・レジデンスin 益子
ー リサ・ハモンド + クライヴ・ボウエン ー
Mashiko Museum Residency Program 2015
Artists in Residence in Mashiko
Lisa Hammond + Clive Bowen

2016年2月2日(火)ー3月6日(日)
開館時間 : 9:30~17:00 ※入館は16:30まで
休館日 : 月曜日

益子陶芸美術館 第3展示室
入場無料

主催:益子陶芸美術館

2014年より、益子町/益子陶芸美術館では、海外アーティストと益子町のさらなる交流を目指した「益子国際工芸交流事業(Mashiko Museum Residency Program)」を開始しました。最初の2年間は、本事業の原点である「日本とイギリスの陶芸の交流」をテーマに行っており、今年度はイギリスで活躍する陶芸家リサ・ハモンドとクライヴ・ボウエンを招聘しました。本展では、普段志野やソーダ釉の作品を制作するリサ・ハモンドとスリップウェアを制作するクライヴ・ボウエンが、それぞれ益子の自然と精神的風土に触れ、新たな表現を追求した成果を、滞在中の写真とともに展示します。


[プロフィール]

リサ・ハモンド/ロンドン在住、陶芸家

1956年 ロンドン生まれ
1974-78年 メッドウェイ美術大学(ケント)
1994年 メイズヒル・ポタリーを設立(ロンドン・グリニッジ)
滞在:2月15日(日)ー4月6日(月)

クライヴ・ボウエン/北デヴォン在住、陶芸家

1943年 カーディフ生まれ
1965-69年 マイケル・リーチに師事
1970年 ブラナム社でロクロ師として1年働く
1971年 シェビア・ポタリーを設立( 北デヴォン・シェビア村)
滞在:10月23日(金)ー12月9日(水)



[MT]