2015年9月29日

【益子国際工芸交流事業】 クライヴ・ボウエン[イギリス・陶芸家]



益子国際工芸交流事業では、この秋4人目のゲスト・アーティストとしてイギリス陶芸家のクライヴ・ボウエンを招聘します。
クライヴさんは、北デボンでスリップウェアの再生に取り組み、復活させた第一人者です。
約7週間の滞在中、益子の素材を使用しての作陶、実演ワークショップ、講演会などの交流イベントなどを企画していますので、ふるってご参加ください。


クライヴ・ボウエン Clive Bowen [ 陶芸家・イギリス]

滞在期間:10月23日(金)~12月9日(水)


関連イベント
<実演ワークショップ>
11月28日(土) 13:30~14:30
【場所】陶芸工房(陶芸メッセ・益子内)
※入場無料、当日先着順、通訳あり

<記念講演会>
12月6日(日) 13:30~14:30
【場所】益子国際工芸交流館(陶芸メッセ・益子内)
※入場無料、当日先着順、通訳あり

<公開制作>
11月10日(火),18日(水),26日(木) 14:00~16:00
【場所】陶芸工房(陶芸メッセ・益子内)

Workshop* by Clive Bowen
28th November 1:30pm-2:30pm
Pottery Studio(at Mashiko Museum of Ceramic Art)

Slide Lecture* by Clive Bowen
6th December 1:30pm-2:30pm
Mashiko Arts & Crafts Residence(at Mashiko Museum of Ceramic Art)
*Admission Free, on first-come basis on the day

Open Studio
10th,18th,26th November
2:00pm-4:00pm
Pottery Studio(at Mashiko Museum of Ceramic Art)


略歴
1943年        カーディフ生まれ
1965-69年   マイケル・リーチに師事
1970年        ブラナム社でロクロ師として1年働く
1971年        シェビア・ポタリーを設立(北デボン・シェビア村)

1943            Born in Cardiff
1965-69       Apprenticed to Michael Leach
1970            A production thrower at CH Brannam Ltd.
1971            Founded Shebbear Pottery , Shebbear Devon


作家のことば
私が作るうつわのかたちや機能は、中世イギリスの水差しや日本の初期の丹波焼のかたちに遡ることができます。それらを単に真似するだけではなく、新しく作り変えていきたいと願っています。2009年に初めて来日しましたが、それは感動に満ちた時間となりました。何年も作っていなかったかたちを見直し、また新たなかたちを探求するきっかけとなりました。「日常のうつわ」と大まかに呼ばれるものの中には、一度の人生では全ての可能性を探りきれないほどたくさんのかたちが存在します。
私はあらゆる文化において無名の職人たちによって作られた名もなきうつわや、それらに宿る活力と新鮮さを愛しています。
自分が作るうつわは、ただ棚にさびしく置かれるのではなく、毎日使われてほしいと思います。それらは日常生活の楽しさと料理のおいしさをより高めるものであってもらいたいと願っています。

The form and function of my work can be traced back to centuries-old pots such as English mediaeval jugs and early Tamba ware from Japan. I hope that I am re-inventing them and not merely imitating them. My first visit to Japan, in 2009, was an inspiration, causing me to look again at forms I hadn’t made for several years as well as exploring new shapes.
There is such a wealth of forms contained within what we might loosely call ‘domestic ware’ that one lifetime is not enough to begin to explore all the possibilities.
I love anonymous pots made by unknown craftsmen from all cultures and their feeling of life and freshness.
I want my pots to be used, not merely to sit in isolation on a shelf. I want them to be used to enhance the enjoyment of everyday life and of good food.




[MT]

ドナ・スティールさん講演 ありがとうございました


土祭関連企画展示「ディッチリング工芸村から益子工芸村構想」は終了いたしました。
ドナ・スティールさんの講演会と併せまして、
ご来場いただきましたみなさま、ありがとうございました。

講演会では
濱田庄司が訪れた頃のディッチリング工芸村や美術館の様子など、
とても興味深いお話をしていただくことができました。


今回ドナさんは、ご主人のマイクさんとともに初めて日本に来られたそうです。
益子参考館や日下田紺屋をご案内していただき、
お二人とも建物や資料、展示物を興味深そうに見ていらっしゃいました。

濱田さんと日下田さんは以前ディッチリングを訪れたことがあり、その時の話や、
日下田さんがバイブルだというディッチリングの染織家エセル・メイレの著書「ベジタブル・ダイ」
を見ながら染織についての話などもされていました。


4日間という短い滞在でしたが、益子を楽しんでいっていただけたのではないかと思います。




[MT]


2015年9月18日

ドナ・スティールさん講演会/「ディッチリング工芸村から益子工芸村構想」展

益子陶芸美術館で行われる、土祭関連企画についてご紹介します。
現在、第三展示室では「ディッチリング工芸村から益子工芸村構想」展を開催しています。



土祭関連企画「ディッチリング工芸村から益子工芸村構想」展

会   期 : 開催中~9月28日(月)
開催時間 : 午前9時30分~午後5時(入館は午後4時30分まで)

開催中無休、入場無料
※企画展示「濱田庄司の欧米紀行」は、27日までとなります。


濱田庄司は1920年から3年間の英国滞在中にディッチリングという村を何度か訪ねました。そこで出会った工芸と暮しぶりに共感し、日本へ戻って益子を仕事場と定めると、民藝運動を背景に、益子に根付く工人を集め、それらの技術を工芸的なものに昇華しようと考えたのです。第二次世界大戦により、その構想は実現には至りませんでしたが、濱田の心の中で構想は生き続けたようです。本展示は濱田の工芸村構想の源泉の一つとなったディッチリングの工芸村と益子工芸村構想を写真と資料によって紹介します。




そして、明日、イギリスのディッチリングよりドナ・スティールさんをゲストにお迎えして講演会を行っていただきます。


記念講演会 ドナ・スティール
(ディッチリング・ミュージアム 学芸員)
「ディッチリング工芸村-心と思想の集まり

日   時 : 9月19日(土)午後2時~
場   所 : 益子国際工芸交流館(陶芸メッセ・益子内)

聴講無料、当日先着順


ウィリアム・モリスの時代からディッチリング工芸村ができるまでのさまざまな歴史的人物の物語と、若き濱田庄司がそこで受けた影響について語っていただきます。

ふるってご参加ください。みなさまのご来場、お待ちしております。




[MT]




2015年9月4日

【お知らせ】土祭開催に伴う臨時開館・駐車場規制について


開催中の「濱田庄司の欧米紀行」展も、残り1ヶ月弱となりました。
濱田庄司がイギリスやアメリカで制作した作品など、普段はなかなかみることができない作品を展覧しています。現代のイギリス人作家たちの作品も必見です。

このたび益子町全体で開かれる「土祭」の開催に伴い、当館は9月8日(火)から27日(日)まで、毎日開館いたします。
土祭関連企画展示「ディッチリング工芸村から益子工芸村構想」も13日(日)から期間限定で行います。ぜひあわせてお運びください(「ディッチリング〜」のほうは9月28日(月)まで開催します。28日は第3展示室とサロンのみ開館となります)。

なお土祭期間中は、当館遺跡広場周辺の駐車場はご使用ができなくなり、ご迷惑をおかけいたします。お車でお越しの際は、旧濱田庄司邸前や城内坂側の駐車場をご利用ください。(*駐車スペースには限りがございますのでご注意ください。周辺地図はこちら



[YM]